ミャンマー

今ミャンマーで起こっているクーデターを簡単に説明、そしてできることとは?

※この記事はプロモーションを含みます。

2021年2月1日。コロナで世界中が騒いでいる中それは起こりました。

ミャンマーでのクーデター

日本でも有名なアウンサンスーチーさんが拘束され、大きなニュースになりました。日本にも3万人以上のミャンマー人が暮らしており、芸能界だと乃木坂46の齋藤飛鳥さんもミャンマー人の母親を持つハーフです。

また旅や旅行でも人気のミャンマーはアジアのラストフロンティアと呼ばれており、ショックを受けた方が多いのではないでしょうか。僕もミャンマーは好きな国の一つで旅をしていた時はその文化や人達に驚いたり優しくしてもらったりとしました。

そんなミャンマーで起こったクーデターを、ミャンマーが好きなゆえに調べに調べた結果わかったことを分かりやすく説明してみます。あえて深堀りはせず、まとめる形で書いていきます。

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ミャンマーのクーデターの理由

理由を話す前に前提として知っておかなくてはいけないことがあるので、そこも簡単にお話します。ものすごく簡略化して話すので、もっと詳しく知りたい方は調べてみてください。

ミャンマーはもともと軍事国家で民主化のためスーチーさん代表国民民主党(NLD)を発足し軍事政権と対立、2011年に軍を民主化し軍事国家から民主国家へとなりました。スーチーさんは軍事民主化までに度重なる軟禁を受けています。それでもミャンマーを民主化に導いたため国民に大変人気のある人なんです。

ただそれまで政権を握っていた軍事政権は面白くなく形見が狭くなっていきました。そしてついに軍事政権が牙を向き再び2021年にクーデターを起こし民主政権に襲いかかったのです。

それが理由です。フローチャートでもっと簡単にすると

  1. 軍事国家だったミャンマーがスーチーさん率いる民主派に負ける
  2. しばらく軍事と民主で圧倒的民主政権で政治が続く
  3. 国軍は肩身が狭い、怒る
  4. ミャンマーを軍事国家に戻そうとクーデター発足

といった形になります。

クーデターを起こした直接的な理由とは

そんなことが許されるのと思う方も多いかもしれません。ミャンマーのクーデターを起こした軍側はクーデターの理由として

スー・チーさんが当選した選挙に不正があった

としています。もちろんこじつけということはほとんどの国や人がわかっており、実際に不正はあった可能性はあるのですが、日本で行われている不正を防ぐ方法を日本が教えていたり各国から選挙管理の組織が入っていたりして管理していたようです。票の数もスー・チーさんの当選はなんにせよ揺るがなかったようです。

ミャンマー国民の反応

もちろんミャンマー国民はそんなことを許すはずがありません。当たり前のようにデモが行われます。ただ最近あったBLMや香港のデモとは違い当初は平和的な日本人のようなデモだったようです。

それにはちゃんと理由があります。実は軍事政権だった頃にも国民による民主化のデモは行われていましたが、軍は軍であるがゆえ武器を持っており、2007年のデモでも多くの死者が出ていました。

つまり国民はデモを過激に行えば国民に被害が出るということがわかっていたのです。ですので当初はお祭りのようなデモを繰り広げていたようです。

とはいえCDMと呼ばれる銀行や役所関係の仕事のストライキ運動や、軍をテロリストと呼ぶ行為などに軍もしびれを切らし、2月後半についに軍が実力行使に出ました。武器を使いはじめ4月頭までに600人以上の死傷者を出しているとのことです。

こちらの動画はミャンマーのデモの状況を歌にしたものです。韓国語や日本語、英語の字幕があることをみると世界に向けたもので日本や韓国にもわかってほしいということが伝わってきます。少し過激な表現はあるものの日本の報道をみるより現状がわかります。

https://youtu.be/agHK57uRU88

海外の反応は

そんな状態になっているミャンマーに他の国々はどういった反応をしているのでしょうか。答えは

我関せず

です。もちろん個人や組織単位でなく国単位の話です。基本として内政には不干渉というのが暗黙の了解としてありようです。またミャンマーがラストフロンティアと呼ばれていたのは多くの国の企業などがあまりミャンマーに進出はしておらず国をして他の国の影響を受けていなかったのも理由の一つでした。

つまりミャンマーを助けることに国としてのメリットはないからと言うのが理由となります。数年前タイでも軍事クーデターが起こりましたが、タイのバンコクは多くの国の企業が進出しており、タイの軍もあまりことを荒げると他の国まで介入してくることが目に見えていたのでそこまで激しくは動かずブレーキがかかったのです。

でもミャンマーの場合はそのブレーキがかかりませんでした。もしどこかの国が理由もなしに入ってきたらその国の敵国もはいってきて世界大戦にもなりかねません。悲しいことに戦争はお金になるので。

指の3本を立てる理由

度々見るのが手の人差し指と中指、そして薬指の3本をたててデモに参加している人達です。これは映画の「ハンゲーゲーム」で革命派の人たちが革命派の印として行っていた行動でそこからミャンマーのデモでも使われているようです。

ただ軍もすぐに気づき、規制をはじめたようです。

今日本人としてミャンマーのためにできること

いまこんな大変なことが起きているミャンマーのために日本人としてできることを調べてみました。簡単に言うと以下のことができます。

  • 何よりミャンマーの現状を知ること
  • 軍資金にもなっているミャンマービールの不買運動
  • 署名運動
  • SNSでの拡散

などが行われています。

現在ミャンマーでは情報統制がおこなわれており、報道の規制やFacebookの禁止などが行われているようです。これにより世界各国でミャンマーの現状を知るのが難しくなっています。それでもFacebookなどで知ることもできるようです。下記のFacebookページが有名なようです。

ミャンマーよりつれづれなるままに

このようなところから情報を得ましょう。

またキリンビールと提携状態にあるミャンマービールは軍の資金となっています。これらを買わないことで少しでも軍にお金が流れるのを防ぐことができます。キリンビールはすでに提携解消へと動いているようです。

また東京外国語大学でビルマ語を学ぶ学生有志によって署名運動も起こっています。名前を書くだけでも助けとなるようなのでできれば参加しましょう。活動を広めるための寄付もできるようです。

また情報統制も敷かれTVでもほとんどミャンマーについて流すことのない中SNSでミャンマーについてつぶやいたりリツイートなど拡散することも大事です。

できることを少しずつでも行いミャンマーを助けていきましょう。

まとめ

今回なんでミャンマーでクーデターが起こったのか簡単にまとめてみました。

日本から遠く離れた地で起こっていることは基本的にニュースで流れて終わりです。ただそこに生活している人たちにとっては大変なことで実際に多くの犠牲者もでています。そして詳しいことはほとんどニュースでは流しません。

以前旅や旅行で訪れた国でそんなことが起こっているのは非常に悲しいことです。ミャンマーは本当に楽しく人も新設で面白い文化もたくさんあります。早く平和なミャンマーに戻り、旅ができるようになることを切に願います。

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